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ゆうちょ(郵便局)でお金を借りる方法は?申し込み方法を解説

ゆうちょ銀行でお金を借りる

金融庁と総務省に認定されているゆうちょ銀行(郵便局)の口座貸付サービスは口座残高を超える金額を引き出すと自動的に貸し付けてくれる無担保融資です。

ゆうちょ銀行(郵便局)ではカードローン「したく」を取り扱っていましたが、総店舗数23,881店による貸金業務は民間金融機関の業績悪化を招きやすく、全国銀行協会などからの反対を受け2018年10月31日に新規申込みを停止しました。

「民業圧迫の懸念が極めて大きい」などと指摘し、「貸付業務への参入は決して認められるべきではない」とした。

引用元:日本経済新聞

しかし民営化されていることから企業としての利益も必要となり、2017年に金融庁の認可を得て一部の貸付業務を開始しています。

現在、ゆうちょ銀行(郵便局)でお金を借りるには、カードローンに似ている自動貸付と貯金を担保にした貸付、クレジットカードのキャッシング機能の3つがあります。

目次

郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りられるローンとキャッシング

ゆうちょ銀行窓口

ゆうちょ銀行(郵便局)でお金を借りる方法は、口座貸越サービス、貯金担保自動貸付、JPBANKカードでのキャッシングの3つです。

なお、以前ゆうちょ銀行(郵便局)にはパーソナルローン「夢航路」という商品があり、その中に使い道が自由なフリープランや車の購入資金のために借りられるオートプランなどがありましたが、現在は取扱いを終了しています。

口座貸越サービスは無担保でお金を借りられる

ゆうちょ貸越

ゆうちょ銀行(郵便局)でお金借りる口座貸越サービスは、通常利用しているゆうちょ銀行(郵便局)の口座から、現金の引き出しや公共料金・クレジットカードなどの引き落としをした際に残高不足だった場合、不足した分の金額を自動的に借り入れするローン商品です。

カードローンのように利用できる

口座貸越サービスは2021年5月6日から始まった新しい融資方法なので、まだ聞きなれない人も多いかもしれませんが、カードローンのようにゆうちょ銀行でお金を借りられる商品です。

ゆうちょ銀行(郵便局)の口座を持っていることが条件となっているため、厳密にはカードローンではないとされていますが、申し込み時に審査を受けることや毎月一定金額を返済することなど、実質的にはカードローンのように利用できます。

ただし、貯金担保自動貸付(詳細は後ほど解説します)が利用できる場合は、そちらが優先されます。

定期・定額貯金(担保)がなくても借りられる

口座貸越サービスは、ゆうちょ銀行(郵便局)に定期貯金や定額貯金などの担保となる貯金がなくてもお金を借りられるというメリットがあります。

というのも、先に少し触れた貯金担保自動貸付は、総合口座に定期貯金や定額貯金を預けてそれを担保にしてお金を借りる商品なので定期貯金などがないと利用できないためです。

担保がなくてもお金が借りることができる点において、口座貸越サービスとカードローンは同じといえます。

ゆうちょPayが残高不足のときも自動貸付される

ゆうちょ銀行(郵便局)にはゆうちょPayというスマホ決済ツールがありますが、ゆうちょPayでの決済時に口座残高が不足している場合も口座貸越サービスにより自動的に貸付が実行されます。

ただし、利用するためにはゆうちょPayアプリで口座貸越サービスの設定をあらかじめ済ませておく必要があります。

貸越サービスに申し込める人

ゆうちょ銀行(郵便局)の口座貸越サービスでお金を借りるには次の条件を満たしている必要があります。

  • 日本国籍がある
  • 契約時年齢が満20歳以上70歳以下
  • ゆうちょ銀行の総合口座を持っている
  • 安定した収入がある(年金収入も含む)
  • 反社会勢力に該当しない
  • 保証会社の保証を受けられる

年齢は満20歳以上70歳以下で、ゆうちょ銀行(郵便局)の総合口座を持っており、安定した収入があることなどが条件となっています。

口座を持っていること以外は、一般的なカードローンと同じような条件といえます。

また、安定した収入には年金も含まれるため、年齢条件を満たせば年金生活者でも申し込み可能です。

さらに、学生でも年齢条件を満たし収入があれば申し込み可能となっています。

なお、専業主婦は本人に収入がなくても配偶者に収入があり、なおかつ配偶者の了解がえられていれば申し込みができます。

審査時間は金融機関より遅い

ゆうちょ銀行(郵便局)の口座貸越サービスは実際にお金を借りるまでに日数を要することが多く、申込書を提出してから特に不備がない場合でも、契約まで2週間ほどかかります。

一般的なカードローンでは、大手消費者金融であれば即日融資可能で、銀行カードローンでも翌営業日以降にはお金を借りられるところもあるので、ゆうちょ銀行(郵便局)の口座貸越サービスはやや時間がかかるといえます。

返済方法

ゆうちょ銀行(郵便局)の口座貸越サービスは、約定返済と随時返済の2つがあります。

約定返済は毎月8日(非営業日の場合は翌営業日)に返済用口座から自動で引き落とします。

返済金額は返済日の前々日の借入残高によって次のように異なります。

返済日の前々日の借入残高金額
1万円以下全額
1万円超30万円以下1万円

なお、残高不足で引き落としができなかった場合は延滞となり、新しい借り入れや随時返済ができなくなります。

しかし、延滞中は毎日返済のための引き落としがかかるので、返済額以上のお金を入金しておきましょう。

随時返済はゆうちょATM(※1)やゆうちょダイレクト、ゆうちょ通帳アプリ、ゆうちょ銀行(郵便局)の窓口(※2)で、いつでもお金を返せる方法です。

ただし、現金は利用できず一度返済用口座に入金する必要があります。なお、随時返済をしても前月末時点で借入残高がある場合は約定返済も行われます。

また、延滞している場合や約定返済日前日は随時返済はできません。

※1 ファミリーマート設置ATMを含む
※2 簡易郵便局の窓口を除く

保証会社はCICと連携している

ゆうちょ銀行(郵便局)の口座貸越サービスに申し込みをすると、保証会社(ゆうちょローンセンター株式会社)の審査を受けます。

ゆうちょローンセンターはゆうちょ銀行の100%子会社ですが、個人信用情報機関CICと提携しているため、これまでにクレジットカードの支払いやローンの返済を延滞していたことがある場合、審査に影響を与える可能性があります。

口座貸越サービスは一般的なカードローンと同じく無担保貸付なので、過去の金融事故については慎重に審査されます。

インターネットから申し込み可能

ゆうちょ銀行(郵便局)の口座貸越サービスの申し込みは、窓口のほかにもインターネットからの申し込みにも対応しています。必要書類はゆうちょ銀行(郵便局)の通帳またはキャッシュカードと本人確認書類です。

ゆうちょ銀行の通帳

本人確認書類は次のようなものが該当します。

  • 運転免許証
  • パスポート(住所が記載されているもの)
  • マイナンバーカード

など

インターネット申し込みの手順は以下の通りです。

STEP
ゆうちょ認証アプリをインストールする

本人承認機能として使う専用アプリをインストールして口座の登録をします。

App Store
Google Play

STEP
認証コードを受信・入力する

申し込みサイトで連絡先のメールアドレスを入力します。その後、入力したメールアドレスに6桁の確認コードが送信されるので申し込みサイトで入力します。

STEP
本人情報を入力と書類を提出する

ゆうちょ認証アプリで本人認証をします。本人確認書類を撮影した画像をアップロードし、本人情報を入力します。

STEP
審査結果の連絡を受ける

審査が終了すると、入力したメールアドレスあてに審査結果が通知されます(10日程度で通知)。

STEP
審査に通過したら利用開始

お金を引き出す際や引き落としで残高不足が発生したときに自動的に不足分が貸付されます。

なお、インターネットからの申し込みは原則としていつでも可能ですが、以下の時間帯は申し込み不可となります。

  • 23:55~翌0:05
  • 奇数月の第2土曜日21:00〜翌7:00(システムメンテナンスのため)

口座貸越サービスの貸付条件

ゆうちょ銀行(郵便局)の口座貸越サービスの貸付条件を以下にまとめました。

資金使途原則自由(事業性資金は不可)
利用限度額10万円以上30万円以内(審査により決定)
金利年14.0%
取引期間1年ごとの自動更新(満76歳以降は更新なし)
利用回数利用限度額の範囲内で何度でも借り入れ可能
返済方法約定日または随時
利用対象となる取引・払い戻し
・デビットカード
・払込
・振替
・振込
・自動払込み
・自動送金・自動振り込み(定額の場合のみ)
・ゆうちょPay-easy
など
引用元:ゆうちょ銀行

定期貯金があれば審査なしでお金を借りられる貯金担保自動貸付

郵便局定期預金

ゆうちょ銀行(郵便局)では、貯金担保自動貸付という方法でお金を借りることもできます。

貯金担保自動貸付とは、総合口座にセットされている定額貯金や定期貯金を担保としてお金を借りることができるもので、貯金残高を超える払戻しや引き落としがあった場合に、自動的に不足した金額が貸し付けられる金融商品です。

借入額は預入金額の90%以内

貯金担保自動貸付で借りられる金額には上限が決められており、定額貯金や定期貯金の預入金額の90%以内となっています。また、総合口座通帳1冊につき最大300万円までに制限されています。

なお、貸付回数には制限がなく、預入金額の90%以内であれば何度でも借入可能です。

返済は通帳に入金するだけ

貯金担保自動貸付は、カードローンのように毎月決まった日に決まった金額を返済するのではなく、借入金額と利息分を口座に入金すると自動的に返済となります。

一度に返済することも可能ですが、貸付期間内(貸付日から2年)であれば複数回に分けることもできます。

また、返済金額もその都度決められます。

貯金担保自動貸付の貸付条件

ゆうちょ銀行(郵便局)の貯金担保自動貸付の貸付条件を以下にまとめました。

担保となる貯金定額貯金、定期貯金(貯金担保自動貸付の取扱いが停止されているものを除く)
利用限度額預入金額の90%以内(総合口座1つにつき300万円まで)
金利・定額貯金が担保の場合:返済時の約定金利+0.25%
・定期貯金が担保の場合:預入時の約定金利+0.5%
借入期間貸付日から2年(貸付日から2年以内に担保の貯金が満期を迎える場合はその満期まで)
利用回数利用限度額の範囲内で何度でも借り入れ可能
返済方法総合貯金への入金
引用元:ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行JP BANKカードのキャッシングでお金を借りる

郵便局のクレジットカードでお金を借りる

ゆうちょ銀行(郵便局)にはJP BANKカードというクレジットカードがあり、キャッシング枠の設定があればすぐにキャッシングをしてお金を借りることができます。

借り入れ方法は、ATMでのキャッシングとインターネットや電話からの振込キャッシングの2つがあり、全国の提携金融機関ATMやセブンイレブン・ローソン・ファミリーマートといったコンビニATMからキャッシングできます。

また、インターネットや電話からでもキャッシングの依頼をすることができますが、受付後5営業日以内に振込となるので今すぐにお金を借りる必要がある人には不向きでしょう。

カードローンと同様に、提携ATMならすぐにお金を借りられるので便利です。

利用限度額は原則30万円まで

JP BANKカードの利用限度額は最大30万円までです。

ただし、学生の場合は5万円までの利用となります。また、JP BANKカードにはゴールドカードも提供されていますが、限度額は最大50万円まで可能です。

返済方法は一括払いとリボ払いの2つ

一括払いは、JP BANKカードの利用代金と一緒に毎月の支払日に借入金額に利息を加えた金額が引き落としになります。

リボ払いは、元利定額返済なので毎月同じ金額が口座から引き落とされます。

返済金額は利用枠によって異なり、5,000円~5万5,000円までの範囲で決められています。

年会費は実質無料

JP BANKカードには次の4つのタイプが提供されていますが、JP BANK カード ゴールド以外は年会費が実質無料になる特典があります。

カード名年会費
JPBANKカード ALente(アレンテ)初年度無料。翌年度以降は年1回のショッピング利用で無料に
JPBANKカード EXTAGE(エクステージ)5年間無料
JPBANKカード 一般カード初年度無料。翌年度以降は年1回のショッピング利用で無料に
JPBANK カード ゴールド年会費:11,000円(税込)。ただし年間利用額により最大5,500円優遇
引用元:JB BANK カード

※ゴールド以外の年会費:1,375円(税込)

JPBANKカードの貸付条件

利用限度額原則30万円以内(ゴールドカードは50万円まで)。なお、学生は5万円まで
金利年15.0%
借り入れ方法ATM、インターネットや電話での振込キャッシング
返済方法一括またはリボ払い(毎月元利定額)
返済期間・回数最長2年8ヵ月、32回
利用回数利用限度額内で何度でも可

キャッシングは枠が設定されていればすぐにお金を借りることができる便利な機能ですが、一般的にカードローンよりも金利が高く設定されています。

ゆうちょ銀行(郵便局)においても、口座貸越サービスの金利が14.0%であるのに対してキャッシングの金利は15.0%なので、支払利息を少なくするためには口座貸越サービスの方がお得といえます。

郵便局(ゆうちょ銀行)かんぽ生命の契約者貸付なら審査なし

郵便局ではかんぽ生命という保険商品を販売していますが、かんぽ生命に加入している人は、契約者貸付を利用して加入している保険からお金を借りられる可能性があります。

契約者貸付とは、保険を解約した際に支払われる解約返戻金の範囲内でお金を借りることができる制度です。

ただし、すべての保険が対象となっているわけではなく、定期保険、保証期間が決められていない終身年金保険、財形商品、確定拠出年金商品は契約者貸付制度の対象外となります。

借入限度額・回数

契約者貸付で借りることができる金額は、マイページ(契約者ごとの専用サイト)で確認します。

ゆうちょ銀行(郵便局)の貯金担保自動貸付のように、90%以内などと具体的に決められているわけではなく契約状況によって異なります。

ただし、一般的に契約者貸付は解約返戻金の80%~90%程度が目安となっているため、かんぽ生命でも同程度であると考えられます。

借入回数は、借入限度額以内であればさらに借入することも可能です。

借入金を受け取れるまでの時間

かんぽ生命の契約者貸付には、郵便局窓口で申し込む方法とマイページから申し込む方法がありますが、借入金を受け取れるまでの時間はそれぞれ次のように異なります。

申し込み方法借入金受け取りまでの時間
郵便局窓口翌営業日以降
マイページ・月~金 9:00~13:59の受付で当日中
・月~金 14:00~23:29の受付で翌営業日中

※マイページ申し込みは休日、12/31~1/3を除く

郵便局窓口で申し込むと最短でも翌営業日の受け取りとなりますが、マイページからの申し込みであれば最短当日中にお金を借りることができます。

返済しないと保険金額が減額される

契約者貸付で借りたお金を返さないでいると、1年を経過した時点で貸付利率が高くなります。

さらに1年経過すると、保険金額が減額されて返済に充てられます。

減額される金額は、借入金と利息の合計額よりも高額になるため計画的に返済するようにしましょう。

契約者貸付利率は加入時期によって異なる

契約者貸付でお金を借りる際も利息が発生しますが、利率は保険に加入した時期によって次のように細かく設定されています。

年2.50%契約者貸付利率(貸付期間中)
平成6年6月31日以前年6.00%
平成6年4月1日~平成8年3月31日年3.75%
平成8年4月1日~平成10年8月31日年2.75%
平成10年9月1日~平成11年3月31日一時払商品:年2.50%
一時払商品以外:年2.75%
平成11年4月1日~平成19年9月30日年2.50%

このように、加入時期によって年2.50%~年6.00%の範囲内の利率となっています。

一般的なカードローンやゆうちょ銀行(郵便局)の口座貸越サービスの利率よりも低く設定されているので、該当する保険に加入している人は契約者貸付も選択肢のひとつとなるでしょう。

契約者貸付の利用条件

利用限度額マイページなどで確認
金利年2.50%~年6.00%
借り入れ方法郵便局窓口、マイページ
返済方法一括またはリボ払い(毎月元利定額)
返済期間・回数満期金の請求をしていない場合:満期日当日
満期金の請求をした場合:支払日の5営業日前
利用回数一定金額以下であれば追加借り入れ可

郵便局の貯金と銀行の預金は2つの違いがある

金融機関に預けているお金は貯金や預金と表現しますが、主な違いには預け入れる金融機関によるものとお金の保護制度によるもののふたつがあります。

預け入れたお金は、預け先の金融機関によって呼び方が異なり、一般的な銀行では預金、ゆうちょ銀行(郵便局)などでは貯金といいます。

預金銀行、信用金庫、労働金庫、信用組合など
貯金ゆうちょ銀行(郵便局)、JAバンク(農協)、JFマリンバンク(漁協)など

お金を預けている金融機関が破綻した場合、預け入れていたお金のうち1,000万円とその利息が保護されるペイオフという制度があります。

預金を預かっている金融機関では預金保護機構に加入し、経営破綻など万が一のことがあった場合に預金保護機構から預金者に支払いをしてもらいます。

一方、貯金を預かっている金融機関は貯金保険制度に加入しており、同じく万が一のときには貯金保険制度から貯金者に支払いをしてもらいます。

ただし、ゆうちょ銀行(郵便局)だけは例外で、貯金を預かっていても加入しているのは預金保護機構です。

したがって、万が一のことがあった場合は預金保護機構の保障を受けることになります。

FP監修者

木内 菜穂子

FP1級 / AFP保有 / 日商簿記2級 / 年金アドバイザー3級
20~30代は金融機関や税理士事務所に勤務し、お金や保険などに関する知識や経験を積む。「自分らしい働き方」を探して現在は金融系ライターとして執筆活動中。

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